Frodo Baggins
フロド・バギンズ
ビルボ・バギンズの養子にして従弟。
ビルボ111歳の誕生日パーティの夜、ビルボが家と一緒に
かつてゴクリから手に入れた指輪
をフロドに譲って旅立ったことから、フロドは指輪の所持者として
数奇な運命をたどることになります。
その指輪こそ冥王サウロンが作り出した「ひとつの指輪」であり、
モルドールでサウゴンが蘇って指輪を捜し求めていたからです。
灰色のガンダルフの助言を受けて、住み慣れたホビット庄を後
にするフロドに、バギンズ家の庭師サムが離れることなく
付き添い、また友であるメリーやピピンも同行を申し出ますが、
ガンダルフとの待ち合わせ場所であるブリー村に
彼の姿はなく、途方に暮れるホビットたちの前に
一人の旅の野伏が現れます。
ガンダルフの友であるという彼は、一行をエルフの住まう
裂け谷へと導きますが、そこでフロドたちははじめて、
いまや中つ国はサウロンの脅威に
さらされ、もし指輪がサウロンの元に戻れば世界は絶望の淵に
沈むのだということを知るのです。
指輪を消滅させる方法はただひとつ、
指輪が作りだされたモルドールの
潤びの山の火口に投げ込むこと。
フロドはその役を自ら申し出、彼を守り行くために9人の旅の仲間が
結成されました。
しかし、旅の間も指輪の魔力はフロドの心を蝕み続け、苦しめ、
モルドールへの旅は過酷なものとなっていくのです。


映画と原作
映画版ではビルボの誕生日から
それほど月日がたたないうちに旅に出たように
見えますが、原作ではフロドが旅に出
たときの年齢は50歳。但し、指輪所持者は歳を
とるのが遅くなるようなので、
外見的には若くてもよいのかもしれません。
また、原作では袋小路屋敷を引き払って引越しをする
ふりをして旅に出るという小細工をして、
敵の目をそらそうとするエピソードがあり、メリーとピピンはサムを
通じてその企みを知って、
フロドの旅への同行を申し出ます。フロドが引っ越した
ことになっている家にはやはり友達のボルジャーが
代わりに暮らすことになったり、
ブリー村に向かう途中にエルフ達やトム・ボンバディルとゴールドベリ
の助けを受けたりと、映画には登場しないエピソードが沢山あります。

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